もりのアクポニブログ | 『アクアポニックス』魚で野菜を育てる!?最新の循環型農業|兵庫県西宮市

【兵庫県西宮市】自給自足・家庭菜園でアクアポニックスを始めたい・兼業農業を始めたい・新規事業として・教育教材にアクアポニックス・魚が野菜を育てる!?地球にやさしい新たな農業スタイル『アクアポニックス』の知恵袋

pHの重要性

アクアポニックスはもちろんのこと、

水耕栽培や慣行栽培でも重要になってくる、pHについてのお話です。

 

pH(ペーハー)、水素イオン指数とは

酸性、中性、アルカリ性を示す数値のことです。

1〜14までの数値で測定され、

pH7が中性、数値が低いほどより酸性に、数値が高いほどよりアルカリ性になります。

 

適正pHが、

魚類が6〜8の弱酸性〜弱アルカリ性

植物は5〜7の弱酸性〜中性、となります。

バクテリアなどの微生物は7〜9の中性〜弱アルカリ性が一番活動的になります。

 

三者三様の適正pHが重要

pHによって栄養素の吸収効率が変わるため、

植物だけを育てようとするならば、pH5くらいに設定すると植物の育成が促進されますが、

微生物は弱アルカリを好むので、植物に寄せたpH設定だと微生物の活性が落ちるため、

アンモニアなどの分解スピードが遅くなります。

 

反対にアンモニア分解を重視したpH設定にするとpH9付近になるので、

野菜の栄養吸収効率が落ち、野菜の発育スピードが悪くなります。

 

魚は魚種にもよりますが、基本的に6.8前後のほぼ中性の弱酸性が理想とされています。

アクアポニックスの循環を円滑に行うためには、

pH6.5〜7.5の範囲内に収まるように管理することが重要です。