アクアポニックスでストレス軽減効果
■人間が考えることの80%はネガティブ思考
このデータは、アメリカ国立科学財団が2005年に発表されました。
じつは人間は、1日に1.2万〜6万回の思考を行なっているそう。
すなわち私たちは毎日、睡眠中を除いた時間、毎秒毎秒、頭の中で何かを考えています。そのうちの約80%はネガティブなものであるため、多いときには約4.5万回もネガティブなことを考えている計算になります。
さらに、1日のうち、95%は前日と同じ内容の繰り返しである。とのこと。
ということは、ネガティブ思考を断ち切らなければ、4万回以上ものネガティブ思考が毎日繰り返されてしまうのです。
この原因は、私たち人間が非常に記憶力の優れた動物だというところにあります。
嫌なことが忘れられない…など…
ネガティブの悪循環を止める役割を果たすのが『気分転換』すなわち『ストレス発散』です。
気分転換は、おいしいものを食べることや、身体を動かすこと、カラオケに行くこと、海や川へ行く、登山や温泉、旅行など多種多様です。
しかし、都市部で暮らす現代人の多くは時間や仕事などの都合により、リラクゼーションが不足しています。
そんな中、高いリラックス効果が実証されているのが『アニマルセラピー』と『農作業』です。
◆アクアリウムセラピーでストレス軽減
『複数の被験者に「水槽のある空間」と「水槽のない空間」のいずれかにおいて15分間、英文のタイピングにより意図的にストレスを与えるVDT作業と10分の休憩をしてもらい、その間の心理的・生理的な反応を心拍変動によって測定しました。』
ジェックス株式会社 ホームページより・
病院や介護施設などにアクアリウムが置かれているのも、ストレス軽減・リラックス効果があるからでしょう。
◆農作業でストレス軽減
農作業つまり、『野菜などの植物を育てる』ことで日々の成長を感じることができ、自己肯定感も生まれ、幸せホルモンが分泌される
- まったく農作業の経験のない被験者は、1回の体験でストレスホルモンの値が半減するといった短期間で大幅な効果が現れたこと
- 農作業の直後だけでなく、帰宅前までストレスホルモン値の低い状態が続いたこと
- ストレスホルモン値の低下だけでなく、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの上昇も見られ、「気持ちが落ち着いてかつ幸せに感じている状態」となったこと
☞農業・農村の新たな価値を提案する「アグリヒーリング」~ 順天堂大学・千葉吉史研究員 | 日本食農連携機構