アクアポニックスとは、陸上養殖と水耕栽培を同時に行い、水を変えず、持続可能な農業を実現する、最も地球に優しい農業と言われています。
魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、生産性と環境配慮の両立ができる生産システムです。
この記事では、アクアポニックスに用いられる3種類のシステム(メディアベッド、DWC、NFT)を比較して紹介します。どのシステムがあなたに合っているか、ぜひ参考にしてください。
アクアポニックスシステム
1、メディアベッド
2、DWC(Deep Water Culture)Deep Water Culture) Deep Water Culture)
培地を使わないシステム。
水深15cm~30cm程度の水槽にラフト(発泡スチロールなど)を浮かべて野菜を植えて育てます。
システムの総水量が多くなるので、水質が安定しやすく、アクアポニックス農場では多く採用されています。レタスなどの葉物野菜だけではなく、トマトなどの実のなる野菜も育てることができます。
中~大規模の農場向き
濾過の役割を担う培地を使用しないので、物理、生物濾過システムを設置する必要があります。
根の酸欠を防ぐため、エアーレーションを行うこともあります。
・メリット
水質が安定する
たくさんの量を育てられる
・デメリット
最初に大量の水が必要になる。
3、NFT(Nutrient Film Technique)
DWCシステムと同様にNFTも培地を使用しません。
少量の水が常に流れているパイプの中で育てます。
DWCシステムに比べると水の使用量が少ない。
パイプをつなげていくシステムなので、形状を自在に変えることができます。
まとめ
アクアポニックスは、水産養殖と水耕栽培を同時に行う循環型の農業です。この記事では、アクアポニックスのシステムについて、メディアベッド、DWC(ディープウォーターカルチャー)、NFT(薄膜水耕)の3種類を比較して紹介しました。
以上の3種類のシステムから、自分の目的や条件に合ったものを選ぶことが大切です。